これはもう17年ほど前のことです……
当時まだ私はアメリカに住んでいて、年2回ほど頭蓋仙骨療法を教えるために来日していました。ありがたいことに講習会を企画してくださる方がいたのです。
当時のほとんどの参加者の方々は、独自の方法で治療活動されていた治療家の方ばかりで、年齢もキャリアも私より長い方もいらっしゃいました。
当時の日本では、今以上に頭蓋仙骨療法はまだまだ認知されておらず、治療家の皆さんはとても興味を持たれていました。
頭蓋仙骨療法はごく簡単に言うと、脳脊髄液の流れを良くすることにより、潜在的な自然治癒力を呼び起こす療法ですが、その『脳脊髄液』のことがクラスに参加された皆さんの話題になり、いろいろな意見(殆どが当時現存する解剖生理学的な観点からの意見でした)が飛び交っていました。
最後には、講師である私に意見を求められ、その時に私が言った言葉に、参加者のほとんどの皆さんは??????の表情でした。
疑問と不信感のようなものからでしょうか? それ以後、私の講習会の参加者が半減していきました。
一体私がその時に何を言ったのか⁉️
それは、
「脳脊髄液は中枢神経の周りだけでなく、脳、脊髄、末梢神経内、血管系、いろいろな細胞内の隙間にも流れていき身体中循環しているのです。」 と……。
根拠のない確信 ⁉️から出た言葉でしたが………。
根拠がないというのは、当時の治療家の世界の常識、また文献にも見当たらなかったという意味です。
でも私にとっては、まだ文献に無くても、私が日米のみならずヨーロッパ、中東等世界中の多くの方々に触れさせていただいていた中で、この手で、『脳脊髄液』の動きを感じ、流れとリズムを捉えていたからこそ湧き上がってきたいくつもの疑問から導き出された仮説だったのです。
疑問が出る度に、何日もネッターの解剖図と睨めっこをして、布団に入ってもずーっと考え続け眠れない夜を過ごし、寝ても覚めてもそのことで頭はいっぱいでした。
数週間後、その仮説が正しいと裏付けるに足る根拠を解剖図 の中に見つけた時の感動たるや‼️
そして月日は流れ、2015年10月のノースキャロライナとつい先々週受講したボストンでのアプレジャー研究所主催「頭蓋仙骨療法」講習会で、
まさに『脳脊髄液は脳、脊髄、末梢神経、グリア細胞内、血管系、そして身体中循環している』
という最新情報を学んで来ました。
やはり正しかったんですね。
先日、17年前のことがふいに思い出されたので書いてみました。
何事も固定観念で凝り固まった思考では決して新しい「愛dear=アイディア」は生まれて来ませんね。
チャンスがあれば、
その事をまさに説いている素晴らしい有名な映画の場面をお見せしたいと思っています。
ご期待あれ‼️
マッキー