今回の九州福岡での講演会には多くのお母さん、保育士さん、助産婦さん方に参加いただきました。
主な内容は、
⚫︎「母乳育児の神秘」のメカニズムを骨格的にわかりやすく解説して、
⚫︎「うつぶせ寝」の状態と「うつ伏せ」の動作 との違い
ヒトとしてたどってきた秩序ある道筋(進化発生生物学的) を歩むことの大切さを
わかりやすくお話ししました。
最後は広い会場に移り参加者全員で正しい腹ばい、高ばいをして閉幕となりました。
わかっていたことですが、改めて衝撃を受けました。
参加者の中に、ある保育園の園長先生、主任の先生方が講演会終了後直ぐにいらっしゃり、
「うちの園児たちにもシャフリングや変なハイハイやハイハイをしたことのないこども
達が大勢います‼️」
「多動、自閉症児、指示が伝わらないこどもたちもいます。」
「何かしてあげられる事はありませんか?」と言う切実なご相談でした。
早速、「頭蓋仙骨療法」と「発生学」を学ばれた地域の助産婦さん方に依頼があり、
即決、定期的に保育園へ指導に行くように決まりました。
本当に良かった‼️
最大の問題は、
世間の風潮が、腹ばい(ズリバイ)、高ばい(四つ這い)を軽視してきていることです。
特にSIDS (幼児突然死) の事があるから皆さんとてもナーバスになっています。
更に「腹ばい(ズリバイ)に関しては、してこなくとも成長には全く問題ない‼️」
と言うようなことも言われている有様です。
本当にそうでしょうか⁉️
「腹ばい・ズリバイ」をする事で、
⚫︎骨格的(股関節の寛骨臼と大転子の関係性、背骨とお腹側の直立筋群、腹斜筋群等)な
発達を促していきます。 首の座りも出来始めます。
⚫︎中枢神経系の発達を促すとてもとても大切な運動です。
「個体発生は系統発生を繰り返す」と言う理論を、
骨格的、 中枢神経的な面から誰にもわかりやすく説明して、
ヒトとしてこの現代社会に生きていく上でとても大切な基本中の基本のお話です。
例えば、大きなクレーン車をイメージしてください。
本体がガッチリどっしりしていないと、長い首を持ち上げて荷物を吊り上げることはでき
ませんね。
その状態と全く同じで、赤ちゃんのお尻周りの筋肉、骨格がしっかりしていないと首は持
ち上げられません。
うつ伏せでのズリバイ(腹ばい)運動をして来なければ筋肉、骨格、内臓系、呼吸器系、
更には脳の発達にも影響が出てきます。
マッキー先生が、大きな会場内を正しいズリバイ(腹ばい)、ハイハイ(高ばい、四つ這い)の
仕方をデモしてから、会場内を参加者全員でハイハイしてきました。
理論ばかり習っても、実技実習が伴わないとわかったことにはなりませんので、
マッキー先生の講習会、講演会は参加者全員に必ずハイハイをして貰います。
赤ちゃんから幼児期のこども達へは、正しいズリバイ、ハイハイをさせていける環境がも
っと普及してくれることを祈って閉幕となりました。