頭蓋仙骨こども発達センターのホームページで、ポッドキャストを始めました!
https://open.spotify.com/episode/3Bo5AbIxn7DJARfEP5KQZ0
文章だけではなかなか伝えきれないことを、これから少しずつ「声」にして、皆さんにお届けしていきたいと思っています。
記念すべき第1話は、中学生の頃、マッキー先生の頭蓋仙骨療法の施術を受けていた女の子・Tちゃんのお話です。
先日、お母さんが久しぶりに私たちを訪ねてきてくださいました。
せっかくなので録音をお願いして、当時のTちゃんの様子、施術を受ける中で感じておられたこと、そして現在の近況まで、懐かしいお話をたくさん聞かせていただきました。
中学2年生だったTちゃんとの出会い
初めて出会った頃、Tちゃんは中学2年生。
すらりと背が高く、きりっと知的なお顔立ちで、まるでモデルさんのような素敵なお子さんでした。
けれど、お話を伺ってみると、日常生活の中でさまざまな困難を抱えていました。
お友達との会話では、返事のタイミングが少しずれてしまい、会話がうまくかみ合わない。
体育のダンスでは、お友達と同じように手足を動かそうとしても、思うように身体がついてこない。
数学のテストでも、答えは頭の中で分かっているのに、解答欄には違うことを書いてしまう――。
「分かっているのに、できない」
「伝えたいのに、うまく伝えられない」
外から見ているだけでは分かりにくい「しんどさ」を、Tちゃんはずっと抱えていたのだと思います。
お母さんも、何とか娘さんの大変さを少しでも楽にしてあげたいという一心で私たちを探し、訪ねてきてくださいました。
お母さんが毎回撮っていた「おでこ」の写真
今回の録音には入っていないのですが、今でも懐かしく思い出すことがあります。
お母さんは施術が終わるたびに、Tちゃんの頭部の写真を撮っておられました。
当時のTちゃんは、前髪をきゅっと上げてポニーテールにしていたので、おでこの形がよく見えました。
施術を重ねる中で、
「平坦だったおでこが、だんだん丸みを帯びてきました」
と、お母さんがおっしゃっていたことを覚えています。
頭蓋骨は、ヘルメットのような一枚の骨ではありません。
前頭骨、側頭骨、頭頂骨、後頭骨など、いくつもの骨が「縫合」と呼ばれる部分でつながり、頭蓋全体を構成しています。
藤牧は長年の臨床の中で、発達にさまざまな困りごとのあるお子さんの頭部に触れると、頭蓋全体に硬さが感じられたり、部位によって動きに違いがあったりするケースを数多く経験してきました。
頭蓋仙骨療法では、強い力で頭の形を外側から変えようとするのではなく、非常に繊細なタッチで身体に触れながら、その子自身の身体が本来持っている働きを妨げているものは何なのかを探っていきます。
Tちゃんにも頭蓋仙骨療法による施術を行い、同時に、身体と脳の発達を促すための運動をご家庭でも実践していただきました。
そして施術を重ねる中で、身体の動きや会話など、さまざまな変化が見られるようになっていきました。

「今まで、うまく話せなくて辛かった」
今回のポッドキャストで、ぜひ皆さんに聴いていただきたいところがあります。
6分11秒あたりから、お母さんが当時のことを振り返ってくださっています。
施術を受けるようになったある時、夜、Tちゃんがお母さんに、
「急に話せるようになったの」
と話したそうです。
そして、それまでうまく話せなかったことがとても辛かったこと。
保育園や小学校の頃から、お友達の反応に傷ついてきたこと。
そして、
「今、ちゃんと話せるようになって本当に良かった」
と、お母さんに伝えたそうです。
私は、このお話がとても心に残っています。
周囲の大人には見えていなくても、本人にはずっと「伝えたいのに伝えられない」という苦しさがあったのですね。
そして今、「コミュニケーションの鬼」に
さらに7分30秒あたりから、お母さんはその後のTちゃんについて話してくださっています。
高校を卒業し、19歳、20歳になる頃には、周囲から**「コミュニケーションの鬼」**と言われるほど、人と魅力的に話せるようになったそうです。
友人も増え、活動の幅も大きく広がりました。
そして現在は、建築家を目指して設計事務所でインターンをしているとのこと。
Tちゃんには、幼い頃から色や形に対する強いこだわりがありました。
かつては生きづらさにつながることもあったその「こだわり」が、これからは建築という世界で、その人にしかない感性や才能として生かされていくのかもしれません。
そんな未来を想像すると、私たちもとても楽しみです。
あの頃の女の子は今――
久しぶりにお母さんとお話しして、改めて思いました。
私たちは施術に来られていた「その時」のお子さんを見ています。
けれど、子どもたちの人生は、その先もずっと続いていきます。
中学生だったTちゃんが大人になり、自分の世界を広げ、今度は建築という新しい世界へ歩き始めている。
そのお話を約十年の時を経て聞かせていただけたことは、私たちにとっても本当に嬉しい出来事でした。
ポッドキャストの後半には、マッキー先生が大切にしている、
「神経=神の経(みち)」
をめぐる、ちょっと面白いエピソードも登場します。(笑)
文章では伝わらないお母さんの声や、その場の空気、マッキー先生とのやり取りも、ぜひ音声で味わっていただけたらと思います。
「頭蓋仙骨療法のマッキー先生のお話」第1話。
どうぞお聴きください。

