目の前の赤ちゃんに、何かしてあげられることはないだろうか
いつも泣いている。
身体を強く反らしてしまう。
同じ方向ばかり向いている。
おっぱいをうまく飲めない。
抱っこしていないとなかなか眠ってくれない――。
日々、妊産婦さんや赤ちゃんと接する中で、
「この赤ちゃん、何だかしんどそう……」
と感じることはありませんか?
そして、
「助産師として、この子に何かしてあげられることはないだろうか」
と、方法を探しておられる方も多いのではないでしょうか。
11月14日(土)・15日(日)、名古屋市天白区の松川クリニックにて、「助産師専門コース:藤牧式・頭蓋仙骨母子ケア基礎講座」を開催します。
まず、大人の身体に触れることから始めます
「赤ちゃんの困りごとに何かできるようになりたい」
そう思ってこの講座に興味を持ってくださった方には、少し意外かもしれません。
藤牧式・頭蓋仙骨母子ケアでは、最初から赤ちゃんへの本格的な手技を学ぶことはしません。
まず、大人の身体に触れることから始めます。
赤ちゃんは、大人以上に繊細な存在です。
だからこそ、まず大人の身体を通して、
身体はどのように働いているのか。
自分の手の下で何が起きているのか。
身体から伝わってくる小さな響きを、どう感じ取るのか。
そして、こちらの力で「動かす」「直す」のではなく、身体が本来持っている働きを邪魔しない「手」を養っていきます。
基礎講座では、脚部・腰部・頭部などに触れる、頭蓋仙骨母子ケアの基本となる5つの手技を、2日間かけて繰り返し練習します。
ただ手技の形を覚えるだけではありません。
「身体はどう働いているのか」
「何を助けてほしいと伝えているのか」
「私たちには何ができるのか」
解剖学・生理学などの視点から身体への理解を深めながら、実際の「手」へとつなげていきます。
基礎講座でも学べる「赤ちゃん三種の神器」
とはいえ、今、目の前で困っている赤ちゃんにも何かできるようになりたい――。
そんな助産師さんたちの声に応えるため、基礎講座では、ここまでに学んだ手技を赤ちゃんへのケアに応用する「赤ちゃんケア・基礎講座編」もお伝えしています。
テキストの中では、親しみを込めて、
「赤ちゃん三種の神器」
と呼んでいます。
たとえば、基礎講座で学ぶ「ゆりかご」。
仙骨と後頭部などにやさしく触れ、身体全体、そして脳脊髄液のリズムを感じていくお手当で、特にお産の場面でも大切にしている手技のひとつです。
「赤ちゃんケア・基礎講座編」では、それを赤ちゃんに応用した「ゆりかご抱っこ」として学びます。
大人へのお手当で学んだことを、赤ちゃんの身体に合わせて応用する。
だからこそ、
「大人の身体で練習していたこの感覚が、赤ちゃんではこうつながるのか」
と、基礎で学ぶ「手」の意味が、より深く理解できるようになります。
実際に受講された助産師さんからは、「赤ちゃん三種の神器」を現場で実践する中で、
「激しく反り返っていた赤ちゃんの身体が緩んだ」
「斜頸が気になっていた赤ちゃんが、左右に首を動かす様子が見られた」
「お手当のあと、お母さんから『身体がふんわりして、抱き心地が変わりました』と言われた」
など、赤ちゃんの身体や反応の変化について、さまざまな報告が寄せられています。
もちろん、赤ちゃんの状態や反応は一人ひとり異なります。
だからこそ、単に「この症状にはこの手技」と覚えるのではなく、目の前の赤ちゃんの身体が何を伝えているのかを感じ取りながら手を使えることを、藤牧式では大切にしています。

産後ケアの現場で、お母さんと赤ちゃんの両方を見られる助産師へ
近年、全国からこの講座へ参加される助産師さんの中には、自治体の産後ケア事業に携わっている方も増えています。
産後のお母さんに休んでもらうこと。
授乳や育児を支えること。
もちろん、それらも大切な産後ケアです。
でも、
「腰や骨盤が辛そうなお母さんに、何かしてあげたい」
「赤ちゃんをお預かりするだけでなく、この子の身体や発達についても見てあげたい」
そんな思いから学びに来られる助産師さんもいらっしゃいます。
基礎講座では、産前産後の母子を支えるための「手」の土台とともに、母乳育児と赤ちゃんの身体や原始反射との関係などについても学びます。
お母さんだけでもなく、赤ちゃんだけでもない。
母子をひとつながりに見ていく。
それが「藤牧式・頭蓋仙骨母子ケア」の大切にしている視点です。
46年にわたり、子どもの発達を見続けてきた藤牧経乘
講師を務めるのは、頭蓋仙骨こども発達センター代表・藤牧経乘(ふじまき つねのり/通称マッキー先生)です。
藤牧は1981年に渡米し、米国・人間能力開発研究所(通称ドーマン研究所)で、脳機能回復支援について学び、研究・実践に携わりました。
その後、1990年に米国で頭蓋仙骨療法を初受講。
以来、アメリカと日本で研鑽と臨床経験を重ね、妊産婦さん、赤ちゃん、発達にさまざまな課題のある子どもたちの身体と発達に長年携わってきました。
その経験から、助産師が妊娠・出産・産後という母子にとって非常に大切な時期に活用できるよう構築したのが、「藤牧式・頭蓋仙骨母子ケア」です。
今回の会場は、名古屋・松川クリニック
そして今回の名古屋開催には、もう一つ嬉しい背景があります。
会場は、名古屋市天白区の松川クリニックです。
アシスタントを務める松川温子助産師は、これまで名古屋から奈良へ何度も足を運び、藤牧式・頭蓋仙骨母子ケアの研鑽を続けてこられました。
現在は松川クリニックで「助産師外来」を立ち上げ、母子へのケアに取り組んでおられます。
また同クリニックでは赤ちゃん発達外来も行われており、藤牧も定期的に名古屋を訪れ、松川昇平医師が診ている発達に課題のあるお子さんたちの施術を行っています。
近年、愛知県だけでなく、岐阜県、三重県など東海地方から奈良まで学びに来てくださる助産師さんが増えてきました。
「いつか、奈良まで行かなくても名古屋で学んでいただける機会をつくれたら」
そんな思いもあり、今回、松川クリニックで初めて基礎講座を開催することになりました。
東海地方の皆さん、ぜひこの機会に学びにいらしてください。
開催概要
藤牧式・頭蓋仙骨母子ケア
助産師専門コース「基礎講座」in 名古屋
日時
2026年11月14日(土)・15日(日)
9:45受付開始/10:00開始/17:00終了
会場
松川クリニック
愛知県名古屋市天白区
松川クリニック
対象
助産師・助産学生
定員
12名
※定員に達し次第、受付を終了します。
受講料
新規受講 64,900円(税込)
再受講 35,200円(税込)
講師
藤牧経乘
アシスタント
松川温子助産師
お申し込み
当サイトの「助産師専門コース」お申し込みフォームよりお申し込みください。
お申し込み後、詳細確認のためのGoogleフォームをお送りします。
【お申し込みはこちら】
→お申し込みフォーム
*当該ページをスクロールされると末尾にフォームがございます。
目の前のお母さんや赤ちゃんに、「私にも、何かできることがある」
そう思える「手」を、一緒に育てていきませんか。
東海地方をはじめ全国の助産師の皆さんをと名古屋でお会いできることを、楽しみにしています。

