§ 1 整える:頭蓋仙骨療法

何らかの原因により頭蓋骨・身体に捻れ、歪み圧迫等がかかると、頭蓋骨・身体各部の可動域が制限され、中枢神経系に酸素や栄養が十分に供給されずに、その中を行き交う伝達信号が正しく機能できなくなります。そのために誤作動を起こしいろいろな問題行動が発現してきます。

はじめての方へ:施術の流れと料金

頭蓋仙骨療法は「5gタッチ」といわれる程とてもやさしいタッチで、物理的に骨格的なストレス・歪み・捻れを解放し、生理的に滞っていた脳脊髄液・血液・リンパ液・ホルモンの流れが改善され、結果として自己免疫力・自己治癒力が向上して中枢神経系の機能が回復することを促していく療法です。

頭蓋仙骨療法 : クレニオセイクラル・セラピーの歴史

クレニオ=Cranio=頭蓋骨を示し、セイクラル=Sacral=仙骨を意味します。CranioSacral Therapy=頭蓋仙骨療法 と、日本語に訳されています。

クレニオセイクラルセラピーの起源は、クレニオ・オステオパシーにみることが出来ます。クレニオ・オステオパシーは、ウイリアム・ガーナ・サザンランドD.O(Doctor of Osteopathy)(1873~1954)によって発展してきました。

中枢へのアプローチ

頭蓋仙骨療法は、中枢(脳・脊髄)にアプローチします。皆さんは、私たちの日常の何気ない動き、例えば手を伸ばして目の前のものを取ろうとする時、「手」が勝手に動くと思いますか?

もちろん違いますね。先ず目でものをとらえて視神経で脳に情報を送ります。そして、脳の運動野の中の手を動かす神経に信号を送って、そこから筋肉や骨に信号を送ります。

硬膜と脳脊髄液系システム

中枢神経系(脳・脊髄・末梢神経)は、3つの膜(内側から軟膜、クモ膜、硬膜)に覆われています。その一番外側に位置しているものが、硬膜と言います。

この硬膜は、頭蓋骨の内側全体、頚椎1~3番目、仙骨2番目から下に付着している特殊な膜です。クモ膜にはクモ膜とクモ膜の隙間に空洞が存在していて「クモ膜下腔」 と言います。そのくも膜下腔は脳脊髄液で満たされていて、その脳脊髄液は絶えず身体中、中枢神経細胞内を循環しています。その循環している様子を髄液システム系と言います。