中枢神経系(脳・脊髄・末梢神経)は、3つの膜(内側から軟膜、クモ膜、硬膜)に覆われています。その一番外側に位置しているものが、硬膜と言います。
この硬膜は、頭蓋骨の内側全体、頚椎1~3番目、仙骨2番目から下に付着している特殊な膜です。クモ膜にはクモ膜とクモ膜の隙間に空洞が存在していて「クモ膜下腔」 と言います。そのくも膜下腔は脳脊髄液で満たされていて、その脳脊髄液は絶えず身体中、中枢神経細胞内を循環しています。その循環している様子を髄液システム系と言います。
硬膜や脳脊髄液系システムとはなにか。
硬膜とは?
中枢神経系(脳・脊髄・末梢神経)は、3つの膜(内側から軟膜、クモ膜、硬膜)に覆われています。その一番外側に位置しているものが、硬膜と言います。
この硬膜は、頭蓋骨の内側全体、頚椎1~3番目、仙骨2番目から下に付着している特殊な膜です。クモ膜にはクモ膜とクモ膜の隙間に空洞が存在していて「クモ膜下腔」 と言います。そのくも膜下腔は脳脊髄液で満たされていて、その脳脊髄液は絶えず身体中、中枢神経細胞内を循環しています。その循環している様子を髄液システム系と言います。
硬膜や脳脊髄液システム系に対するマニピュレーションとは、どんな技術か?
マニュピュレーション(manipulation)とは、直訳で『手技』という意味です。クレニオセイクラルセラピスト(CranioSacral Therapist)は、微細なタッチで身体に触れていくことで、脳脊髄液の循環(脳脊髄液システム系)や硬膜、筋膜、内臓、骨格等の癒着、ねじれ可動域等を感知して、手技によって身体が心地良い方へ導き、滞りを解放出来るところの「技」を持っている人の事を言います。特に中枢系は、骨格系(筋肉、骨)、内臓系(心臓、肺、胃、肝臓、腎臓……)の様に振動数は低くはなく、とても高く繊細な波動数・振動数で振動しています。
脳の各部分(脳幹、小脳、大脳…)、脳脊髄液でもそれぞれ違う振動数で振動しています。頭蓋仙骨療法は中枢系へのアプローチをしていきますので、特に微細なタッチでないと反応してくれませんし、慎重に行わなければ、セラピスト側が身体からのメッセージを読み取っていく事はできません。
この繊細な感覚は、数日間、数ヶ月、数年だけの施術で養われるものでは決してありません。それを思い、日々精進して全力を尽くしています。
波紋、振動。
例えば、音叉
同じ振動数の音叉を2つ用意して、1つの音叉を叩きもう1つの音叉を近ずけていると、振動が別の音叉に伝わり共振、共鳴していきますよね。それと全く同じことを頭蓋仙骨療法がしているのです。中枢系と同じ振動数の触診をしていかなければ、中枢は共鳴しない。読み取ってはいけない。
この「技」は一朝一夕で養えるものではありません。しかしこれを正確に行える後輩達を増やしていかなければなりません。こどもたちのために。
藤牧経乘