「嫉妬」は近未来の自分!?

4月新学期です。今までとお友達や環境が変わり戸惑っているお子さんも少なくありません。

先日、私どもの「藤牧式・パーソナル ホームプログラム」(=そのお子さんおひとり向けの成長発達プログラム)を実施されているお子さんのお母さんから連絡が来ました。

「今週から2年生としての学校生活がスタートしました。支援級に新一年生が加わり、去年とはまた違った教室の雰囲気となりそうです。その1年生は読み書きが得意で、その子がスラスラ読み書きをしている姿を目の当たりにして、羨ましさや悔しさといったマイナスの気持ちが〇〇の言葉の節々に感じられ、私も何だかとても切ない気持ちになってしまいます。」

私はこの文章を読んで、先ずは、「やったー!!〇〇君すごいよ~!!」とガッツポーズしました。それは、彼が「羨ましい」「悔しい」という気持ちを持ったから。

でも、どうやら家族でどよ~んと切ない気持ちに包まれているみたいなので、すかさず連絡しました。

「「羨ましい」「悔しい」は近未来の〇〇君の姿ですよ。自分のなりたい姿が目の前にある。でもまだ少しだけ距離があって手に届かないから「悔しい」という感情が出てくるのです。彼の本当の心の望みだから心が反応するのです。

彼の中の「命の力」がふつふつと湧きあがってその様な感情が立ち上がってきたのです。すごいことですよ!

だから、◯◯君に「悔しい」気持ちが芽生えたのは、成長の証ですよ。切ない気持ちになってる場合じゃないですよ~!」と。

例えば、スケートの羽生選手を見てカッコイイなと思っても「悔しい」という感情は普通は湧きませんね。だって、氷上でクルクル回ったり飛んだりなんて自分には出来っこないと思っていますから。

でも彼と王座を争っている上位のスケート選手達は、羽生選手が素晴らしい演技を見せたら「悔しい」という感情が出てくるはずです。なぜなら自分の手の届きそうな距離にいるから。

「感情」ってその中にどっぷり漬かって呑み込まれてしまうと苦しくなってしまいますが、実は、「心」のセンサーでもあるのです。「心」が揺さぶられて何らかの「感情」が湧き上がる時、それは「心」が何かに反応して、「本当の心の望み」を浮かび上がらせてくれているのです。

「感情」って振り回されると面倒くさいものですが、そんな風に捉えてみると「自分を知る」きっかけにもなる素晴らしいものですね。

子どもたちは大いに泣いて、笑って、怒って、毎日を彩り鮮やかに生きています。そんな彼らを温かい目で見守っていきたいものです。

 

脳の発達過程雑感

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